シャドーITとは、組織内で管理対象外のIT資産やサービスを利用することを指します。従業員が自らのニーズに応じてクラウドサービスやアプリケーションなどを個人的に導入することが多いです。
シャドーITは情報セキュリティの脅威となります。組織外のサービスを使用するため、情報漏えいやマルウェア感染のリスクが高まるからです。また、組織が契約していないサービスを利用することで、ライセンス違反になることもあります。
シャドーITには、組織が意図しないIT資産の増加や過剰な負荷、セキュリティリスクの増加、ライセンス違反など、様々なリスクがあります。それだけでなく、組織内で情報共有が困難になり、ビジネスプロセスの遅延や混乱が起こることもあります。
また、最近ではテレワークの拡大により、シャドーITのリスクも高まっています。自宅やカフェなどで仕事をすることが多くなり、社内で提供されているITサービスが使えない場合に、社員が個人的にサービスを利用するケースが増えています。
したがって、組織はシャドーITを防止するための対策を積極的に進める必要があります。具体的には、社内で利用可能なIT資産やサービスを明確にし、社員に情報共有することが重要です。また、社員に対して、シャドーITのリスクや問題点について正しく理解させ、適切なIT利用方法を教育することも必要です。
さらに、シャドーITを防止するためには、組織としての方針や規定を策定し、社員に周知することも重要です。そのうえで、社員からのフィードバックや監視・監査などを通じて、シャドーITの早期発見と対応を促進することが求められます。
シャドーITは、組織内で管理されないIT資産やサービスを利用することで、情報セキュリティに深刻な影響を与えることがあります。したがって、組織はシャドーITを防止するための対策を積極的に進め、情報共有や社員教育などを通じて、正しいIT利用方法を促進することが必要です。
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